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初めての創作短編物語📗【メンタコのメンちゃんと ほしぞらキャンプ】

☀️いつもの日常🌙

メンタコのメンちゃんと ほしぞらキャンプ

メンタコのメンちゃんは、ちょっぴりシャイな男の子。
この夏、ひとりで湖のほとりにキャンプをしにきました。

テントをたてて、焚き火に小さな火をともします。
パチ、パチ……と木のはぜる音が夜にひびきます。

「きれいだなぁ……でも、ちょっとさみしいな。」
メンちゃんは焼いたマシュマロをひとりでほおばりながら、
遠くのキャンプグループのにぎやかな声を聞いていました。


すると――コロコロッ!
どこからか、赤いボールが転がってきました。

「わっ!」
メンちゃんの足もとでボールはぴたりと止まります。

すぐに小さな子がかけよってきました。
「ごめんなさい! ボール、とってもらえますか?」

メンちゃんはちょっと迷いました。
声をかけるのは、なんだかドキドキします。
でも……えいっと勇気をふりしぼって、
「はい、どうぞ!」とボールを手渡しました。


その瞬間、子どもはにっこり。
「ありがとう! ねえ、一緒に遊ばない?」

メンちゃんの心が、ポッとあたたかくなります。
「……うん!」

それからはあっという間。
子どもやその家族、近くのキャンパーたちが集まってきて、
みんなで焚き火をかこんでおしゃべりをしました。

「メンちゃんのマシュマロ、おいしいね!」
「またいっしょにキャンプしよう!」


メンちゃんは胸がいっぱいになりました。
さっきまでのさみしさは、どこかへ消えてしまったようです。

湖に映る星空を見上げながら、
メンちゃんは心のなかでつぶやきました。

「きょうは、すてきな夜だな。また、みんなとキャンプしたいな。」

そして――
夜空の星たちも、やさしくきらきら、うなずいているようでした。


✨おわり✨

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